2017/06/10

初めてのワークショップ(ちょっと長文)

常日頃、子どもたちに協力するとか相談するとか、コミュニケーションを
大事にしてほしいと思っていました。
仕事をするにあたって技能という意味での語学、パソコンは必要だけど
その前に一緒に働く人とうまくやれないとそれを活かせないことを
いろんな場面で感じていたからです。

自分が何を考えているのか、どんなアイデアや意見を持っているのかを
仲間に伝え、相手の話も聞き、すり合わせができる人になってほしいなと
子どもたちの将来を考えるときにそんなことを思っています。

ミーティングでももちろんそういう話をするのですが、以前から専門家に
お願いしたいと思っていて、今回はラーニングファシリテーターとして
活躍している中村健司さんにワークショップを依頼しました。

お題は「チームワーク」。ただし先入観を入れないようにチームワークと
いう言葉はあまり子どもたちが意識しないような始め方をしてくれました。

最初は子どもたちの気持ちをほぐすことから
まずは今日のニュースよかったこと、というテーマで一人一人が順番に
答えていきました。
1番目のサイが戸惑っていると、「うーん、例えば君は今日はラッキーだね、
だってこんなハンサムな日本人に会えたんだから」と、みんなの笑いを
誘うあたり、関西人だなと(笑
その一言でみんな一気にほぐれて、「この人何しに来たんだろう?」という
雰囲気は吹き飛びました。

そして次はグループワーク。
子どもたちが2組に分かれて円陣を組み、自分の隣以外の人にボールを
渡し、全員がボールを受け取ったらしゃがむ、どちらの組が早く終わるか
競わせるというものでした。
その過程で、どうすれば早く終われるかみんなで相談したり、それを発表
したりするのです。
(ほんとはもっといろんなことをしてくれたのですが)

ゲーム形式の学びなので盛り上がります。とくに競う形になるとみんな
エキサイトして「とにかく勝ちたい」というので、いろいろなアイデアが
生まれていました。

いつもより真剣に話を聞く子どもたち
一生懸命相談して決めた通りにしたのに負けたチームにいたピサールが
本当に悔しそうにしていた姿が印象的でした。

その後はいったん机について、また4つのグループに分かれ、今日どんな
ことを学んだのかのフィードバックをしました。

中村さんは最初のいいことニュースのときもそうでしたが、今日は子ども
たちがどんな話をしても「否定しない」んですよね。
そういう考えもあるんだね、とか、それはいいね!とか、言った子が
ホッとしたり、うれしくなる反応を見せてくれます。

初めてのワークショップでいきなりダメだしされたら、そもそも興味が
なくなりますもんね。それは大人でも同じかも。

他に教育的な要素をたくさん含んだ内容でしたが、あまり書くと営業妨害?
(笑)になるといけないので、この辺で。

ソカーさんも興味津々
中村さんについての詳細はこちらから。

私の感想を以下に・・・。

1子どもたちはもとよりスタッフのソカーさんの指導法への関心が高まった。
2打ち合わせをきちんとして、大人サイドには意図を事前に伝えて共有してくれた。

内容がよくて、子どもたちがまた来週も楽しみ!となったのは言うまでもないので
あまり書かず、ポイントを絞りました。

中村さんのやり方を見て今後ソカーさんも普段の指導に活かしてくれるのでは
ないかという希望が見えました。

あともう一つ、私がここに関わる人を見るときにポイントとなることは
その人が子どもにだけ集中してしまって、普段この子どもたちを見ているのが誰
なのかを忘れていないかどうかということです。

中村さんはワークショップ前に、一度スタッフと会って話を聞いてくれています。
子どもたちにもっと伸びてほしいと思うところはなにか?
それを聞いてからワークショップの内容を考えてくれています。

そして当日、実際に子どもに向かう前に少し時間を取って、今日なにをどんな
流れでするのか、そこにはどんな意図があるのかを伝えてくれました。

一見当たり前に見えることですが、これができない人が多いんです。

すぐに子どものところに行っちゃう(笑

そして自分の思うように子どもを動かしたくなるんですよね。
「今日のめあて」って感じで、先に言っちゃったりして。

中村さんは一切そういうことをしませんでした。
今日はこういうところを引き出したいんですというのは大人のスタッフに
しか言わないんです。
しかも思ったような意見を言わない子がいても、そこですぐに否定はしない。

ワークショップを継続するうちにもっとわかるようになる、子ども自身の
力を信じてくれているのだろうなと感じました。

そしてなによりも、中村さん自身がワークショップで自分の伝えたいことを
伝えるという行為を楽しんでいるように思いました。

大人が楽しそうにしてるんですから、子どもも楽しくなりますよね。

コミュニケーションは大事ですって言ってる大人の顔が怖かったら・・・(笑


普段ずっと子どもたちと一緒にいる私たちにはできない役割を今後も
中村さんにお願いしていこうと思っています。

これから子どもたちがどう学んでいくのか楽しみですね。
中村さん、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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